はじめに

1.千葉職対連の生い立ち

  千葉労災職業病対策連絡会(略称:千葉職対連)は、労働災害や職業病の絶滅を目指し、健康で楽しく働くことの出来る職場環境を自分たちの手にすることを念願して、広く県下から目的を同じくする人達が結集した任意の団体です。かつては個々別々に活動していた人達が、その経験と力を寄せ集め、英知を結集することが必要であるという切実な要求のもとに、1975年(昭和50年)7月に千葉職対連が誕生しました。

  結成当初は、肩頸腕症候群、腰痛、有機物中毒等の疾病が主なものでしたが、その後、長時間過密労働による過労死事案が顕著になり、最近はメンタル不全事案が多くなっています。

  会員一同協力して「働くことが人間の健康や生命を損なうものであってはならない」「健康で安心して働ける職場をどうしたら手にすることが出来るか」等について学習・経験交流し、労災職業病の認定、不当な打ち切りの撤回、裁判等労災被災者の権利を守るため幅広く活動してまいりました。

 県民向けには県内各市町村広報の協力により、1976年11月から「労災職業病なんでも相談会」を開催してきました。現在、千葉市・船橋市・成田市の3市合計で年間12回毎月定期的に開催しています。本年5月で492回になりました。長年にわたり相談会活動を続けてこられたのも会員の協力と県内各市町村広報紙に「労災職業病なんでも相談会」の案内記事を掲載してくださったことによるものです。地元広報紙を見て相談会に訪れる方も多く、千葉職対連活動は会員だけの組織にとどまらず、広く千葉県民の中に根を下ろしています。

2.情勢の特徴

 安倍内閣の「働き方改革」で出された裁量労働制の拡大については根拠とした時間外労働のデータに間違いがあり撤回されました。しかし、労働時間の上限規制については、単月で100時間、2~6ヶ月平均で月80時間、休日労働を含めると年間960時間までの時間外労働が可能になります。これは過労死認定基準ラインであり、過労死するまで働かせることを容認するものになります。

3.これからの活動

 最近はメンタル事案の相談が多くなっています。長期療養者の給付打切りも多くなっています。千葉職対連は被災者救済と労働災害の予防活動において、「働くもののいのちと健康を守る千葉県センター」(以下「千葉県センター」)と共同した取り組みを行っています。「千葉県センター」は講座や事例検討会を開催しています。個別事案についても多くの案件を抱え行政の場や裁判所で支援活動を行っています。

 政府は11月を過労死等防止対策推進月間とし、各都道府県で厚生労働省主催のシンポジウム等を開催してきました。千葉会場のシンポジウムには昨年○○名の参加がありました。今年も実行委員会を立ち上げ、広く実行委員を集め集会の内容等検討しています。千葉職体連は千葉県センターと共にこの実行委員会に参加し実りある集会になるよう取り組んでいます。

  千葉職対連は全国の労災職業病を取り組んでいる仲間と交流し、進んだ闘いを学び活動に役立てると共に行政に働きかける取り組みも行っていきます。

 労災認定を勝ち取ること、不当な労災補償打ち切りをさせないこと、行政裁判や民事裁判(企業補償)等も含め、労働災害に関するあらゆる問題と取り組んでいくために、みんなで協力し学習をしていくことが重要であると考えます。

  これまでの活動経験を生かし、誰からも喜ばれ期待される職対連活動を発展させるよう活発な討論をお願いします。

 役員・幹事